良縁を呼ぶ雲龍院の「走り大黒天」をお参りして写経と紅葉狩り

京都観光

良縁祈願は雲龍院の走り大黒天へ!写経と紅葉も有名です

京都の秋は紅葉狩りで大変な賑わいになりますが、「良縁」を!というあなたにおススメは、雲龍院の「走り大黒天」。

紅葉で有名な泉涌寺の中にある、雲流院の「走り大黒」は良縁を授けてくださるサンタクロースだという噂が?今年の京都の紅葉狩りに、プラス走り大黒さまに幸せを祈願するプランをおススメします!

泉涌寺(せんにゅうじ)は、室町時代・今から約650年前に、後光厳天皇が建立、泉涌寺が何らかの事情で皇室行事ができない場合には、雲龍院が変わって執り行うことになっているそうです。

そして、泉涌寺は初春の七福神巡りがあるのですが、その塔頭のひとつ雲龍院は「走り大黒天」をお祀りしているのです。

NHK BSプレミアム「京都人の密かな愉しみ」の秋編 の中のドラマ 「わたしの大黒さん」では 雲龍院が舞台となり、走り大黒天様が一躍有名になりました。
紅葉やライトアップの情景が これでもか!というほど美しい映像も見ごたえあると思います。

雲龍院の大黒天は、鎌倉時代に作られたもので、「走り大黒天」と呼ばれています。

私たちがよく見る大黒さまは、俵の上にのって笑顔満載の大黒さんと、少し表情が違います。

雲龍院の大黒天は蓮の上に乗って、一歩足を前に踏み出して、今にも走り出しそうなて雰囲気をしています。

少しでも早く、困っている人の願いを聴いてあげたい、手を差し伸べようとするお姿でしょうか?

左手に福袋を持っていますが、打出の小槌は持っておらず、大黒さまのお顔はとても厳しい表情をしているのに驚かされます。

もともと、大黒さまはインドの神様で、“戦いの神様”なのだそうです。

中国を経て日本に伝わってきたわけですが、日本人が求める姿に合わせて、優しい表情の大黒さまに変わったのです。

こちらの「走り大黒天」は、チベットやインドでは「戦いの神様」なので、少し怖いお顔をされているみたいです。

雲龍院と写経

雲龍院は、後円融(ごえんゆう)天皇が写経の功徳を信仰されたことから「写経のお寺」としても有名です。

お経を書写することによって、大切な仏法を後世に伝えるとともに、仏様を拝むのと同じように功徳があるとされ、今も写経が行われています。

「写経会法要」毎月27日
12月・1月・2月はお休み

毎年4月27日には「如法写経会法要」が行われます。

一般の方も気軽に写経体験ができます
拝観・抹茶料込みで1500円

団体の方は事前予約が必要ですが、少人数であれば、参拝の際に申し出れば当日でも大丈夫です。
第 108代の天皇 (在位 1611~29)

毎年12月23日には「一文字写経奉納」が無料で行われます。
一年の無事御礼と新年の無病息災を祈願し、ご自身でひと文字写経させていただいたものを、龍華殿御本尊の薬師如来に奉納させていただきます。
ひと文字写経の文字は毎年の世相に応じて変わるそうで、当日、雲龍院勅使門で受付が行なわれます。

262文字の写経体験は、時間も気持ちの準備もと気おくれしがちでしょうが、一文字だったら、少し楽な気持ちで写経を経験していただけるかと思います。

写経の作法

写経をする前に、まず「身・口・意」の三業を清めます。

丁字を口に含み、塗香(ずこう)を両手に塗り、お寺の方に洒水(しゃすい)で清めていただきます。

お香が焚かれたお堂の入口を通ると、お清めの準備が整います。

龍華殿にずらりと並んだ写経机は、後水尾天皇(第 108代の天皇 (在位 1611~29) )から寄進されたものだそうです。

そんなことを聞くと、何年も筆を持ったことが無い身には、緊張とともに気持ちが引き締まります。

般若心経の262文字を、ひと文字ひと文字、思いを込めて写したら、願い事、住所、氏名を書いて、写経は終わります。

写経がすみましたら、好きなお部屋でお抹茶とお菓子がいただけます。
(紅葉の時期は大輪の間での接待となります)。

ゆったりと過ぎていく時間と空間は、今の自分の生き方と向き合って、見つめ直すきっかけになるかもしれません。

雲龍院と除夜の鐘

雲龍院では、大晦日には除夜の鐘をつくこともできるのです^^。

参拝者にはおぜんざいも接待されますので、今年の大みそか・一年の締めくくりとして、是非、雲龍院で除夜の鐘を突きにお出かけしてみてはいかがでしょうか・

雲龍院と紅葉

紅葉の名所ながら落ち着ける穴場と言われる雲龍院は、泉涌寺の別院、紅葉の季節の穴場として知る人ぞ知るという寺院です。

泉涌寺のかなり小高く奥まっているところにあるので、観光客が少なく、ゆったりとくつろぐことができます。

『蓮華の間』からゆったりくつろいで眺めるお庭は格別のものがあります。

雲龍院の紅葉は、東福寺などの全山を染める圧倒されるような紅葉ではなく、「建物の内から障子越しに眺める」というしっとりと落ち着いた雰囲気の紅葉なのです。
源光庵の「悟りの窓」と「迷いの窓」ほど有名ではありませんが、雲龍院にも丸窓と四角い窓があります。

『悟りの間』からの紅葉

この悟りの間には、紅葉を眺める窓の右側に、『悟りの窓』という小窓があるのですが、春に紅梅を眺めるための窓なのだそうです。
悟りの窓と呼ばれる円形窓から屋外に見える梅の古木の姿もまた、美しい絵のようだと評判です。

さらに、建物中央の奥まったところにある『蓮華の間』、コチラは「色紙の景色」と呼ばれます。

その雪見障子から望む庭園が、まるで見事に書かれた4枚の絵のように見えて、思わず息を飲み込むかんじです!

左から椿、燈籠、楓、松・・・・・落ちつけるお部屋で、ゆったりと過ごしてみては、いかがですか?

緋毛氈と緑のお庭のコントラストがとっても美しく感じられ、書院造りの部屋から眺めるお庭も、とても素敵です。

庭にある楓も見事ですが、悟りの部屋の外の五色の楓もまた趣があって目を見張ります。

雲龍院は、にぎやかな観光スポットより静かな場所を楽しみたいという方に向いている空間と思います。

お抹茶とお菓子をいただきながら、ゆったりと「悟りの窓」や「五色の楓」を眺めたり、写経机を前にして、お庭を眺めながらの写経(拝観料、お茶席込みで1500円)すれば、さらに充実した京都を楽しんでいただけるかと思います。

龍雲寺の走る大黒天像

そうそう、台所になっている場所に 「走る大黒天尊像」が祀られています。
お寺からのご案内があるかと思いますので 気軽に「走る大黒天尊像」を見せて頂き、困ったことがあったらお願いをしましょう。
あなたのおうちまで、サンタクロースみたいに訪ねてくださって、幸せを運んでくださるそうですよ。

その為に、今にも走り出しそうな・・・・大黒様。(パンフレットより)
京都人の楽しみ方 2015年の夏偏に登場されました。

 
雲龍院へ行くには、泉涌寺の拝観料も払うことになるのですが、泉龍寺に興味が無いという方には、泉涌寺の拝観料の400円を払わずに 雲龍院に、たどり着く道のり。こんな行き方もあります。

雲龍院への道は 東福寺の六波羅門を山側(東)に上がっていくと最後は 右に京都周回トレイルの伏見稲荷に行く道と、左側の階段と小川を越えて 左側に道なりに不安ながら進むと北側にカーブして 丘を登る細道があります。
その丘への道を上っていくと天皇の陵があって、天皇陵を過ぎて右手が雲龍院です。

お抹茶を頂きながらお部屋から見る庭園もまた、素晴らしいです。

雲龍院の拝観時間と拝観料のご案内

拝観料:お一人様300円

参拝時間:9:00~16:30受付終了(17:00閉門)
写経受付:15:30終了
ライトアップ・夜間拝観時は21:00受付終了(21:30閉門)

雲龍院へアクセス

車でお越しの方

国道1号東山五条交差点を南へ、東山通りの泉涌寺道交差点を左折 九条通りから東山通りへ、泉涌寺道交差点を右折 。

《ご注意》駐車スペースが少ないため御参拝は公共交通機関おススメします。

カーナビの設定方法

お車で、カーナビゲーションシステムを利用される場合、電話番号での目的地検索が便利です。

カーナビで検索される場合は、雲龍院の電話番号075-541-3916で検索されるとヒットします。

京都駅からJR利用される方

京都駅(八条口)から、タクシーで約5分

京都駅(烏丸口)から、

市バス208号系統で「泉涌寺道」下車徒歩10分

JR奈良線東福寺駅から徒歩13分

京阪電車を利用される方

京阪七条駅から市バス208号系統で「泉涌寺道」下車徒歩10分

京阪四条駅から市バス207号系統で「泉涌寺道」下車徒歩10分

京阪東福寺駅で下車、
京都市バス「東福寺」バス停より
・202号系統
・207号系統
・208号系統
で次の「泉涌寺道」バス停下車

※東福寺から、雲龍院は少し離れていますが歩いていける距離です。

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